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レミイめも

映画や本の感想をお伝えしています。

TVピープル

村上春樹TVピープル

村上春樹の短編集。

投げっぱなし、一切スッキリしない。
でも、危うげな登場人物の先が気になってグイグイ読み進めてしまう。

一冊通して読み、何となく意味を持たせたくて自分なりに考える。
全編に通じるのは人生の「やり切れなさ」かなと。


特に一週間以上一睡も出来ず、活動し続ける女の話がとてつもなく腑に落ちた。

子供が産まれた時、姑が宗教家?から授かってきた名前をつけるか、自分が考えた名前をつけるかで揉めた際、夫が自分の事を庇ってくれなかったと言う。

結局自分が考えた名前になったものの、その出来事を境に女の夫へ向ける感情が異なってしまった。


他の人から見て「何だそんなくだらない事で」と思う事が、当人にとってとてもとても大事な事であったりする。
だからそこの価値観を共有出来ないとしたら…とてもやり切れない。

そんな人生におけるやり切れない出来事を集めた短編集なのかなぁ…と自分なりに結論付ける。